2018年7月16日月曜日

図書館勉強会で得た「人」という提言と、レファレンスや資料の収集について考えた

昨日は、元新潟市立新津図書館長の松原伸直氏をお招きし、市民の主催による図書館の勉強会でした。
全体を通して認識したのは、使う◯、運営する◯、ビジョンを決定する◯、図書館と市民を繋ぐ◯がカギである。ということ。

◯に入る文字はもちろん」です。

勉強の内容は丁寧で基本をしっかりと抑えた良いセミナーでした。「新たに3つの事を覚えよう」という課題が出されましたので、私が新たに勉強したものの一つを紹介します。

【レファレンス】について

(日本図書館協会「知る自由を保障するための図書館の任務に関する声明」より) 
「知る自由」を権利として有する国民に,収集した図書,視聴覚資料,その他の資料と集会室等の施設を提供することが図書館の重要な任務であるとの認識に立って 
1.図書館は資料収集の自由を有する 
2.図書館は資料提供の自由を有する 
3.図書館はすべての不当な検閲に反対する 
という三か条と,これらの自由が侵されようとするとき,団結して,あくまで自由を守るという内容のものでありました。・・・
これにより私達は、「知る事」や「表現する事」を誰にも妨げられない。ということですが、よく考えてみると素晴らしい権利保証(自由)ですね。
知る自由を保証する図書館の、代表的な機能として「レファレンスサービス」があります。
窓口に行って「◯◯◯について知りたいんだけど?」と尋ねれば、適切なアドバイスがもらえるというサービスです。 勉強会で見せていただいた資料にこのようなもの(↓下図)がありました。「浪曲の歌詞が知りたい」「じゃんけんの由来が知りたい」「わらじの作り方が知りたい」・・・ へ〜、なんでもいいんだ。という感じですよね。

そこでこれは以前から思っていたことですが、「これってググればいいんじゃないの?」ということで、上の質問に検索結果のリンクを張っておきましたのでクリックしてみてください。これで図書館の役割は一つ減りました。・・・じゃ無いんです💦

今回知ったのは、「レファレンス記録」なるものがある、ということでした。

記録には、「回答概要」や「使えた資料」「使えなかった資料」等がデータ化されて、そのものが資料となっている点に関心します。
そういえば、さきほどのわらじの作り方が知りたい」のググった結果にも、インターネットの「リファレンス協同データベース」がヒットしています。
加えて、人の想像力によって新たな提案が生まれることもイメージできました。
例えば、わらじの作り方を知りたいと尋ねているこの方って、「作ったわらじを売りたい人なのか?」「履いて旅をしたい人なのか?」「作り方を地域の子どもたちに教えたい人なのか?」
こんなイマジネーションが広げられるのも、人の力ならではではないでしょうか。
これは図書館にとって重要と言われている、人に対してかけるお金の本質を考えるきっかけとなりそうです。

図書館においても、人は人工知能とどう関わるのか?

シンギュラリティという言葉を耳にするようになってきました。
「技術的特異点」と訳されて、人の能力を超えた人工知能などの成果が、社会を変革していくことですが・・優れた学習機能を有するコンピュータが、私達の暮らしに組み込まれ始めていることは事実です。私はこうした機能が人の力の及べない関係性を生み出し、コンピュータと共存した暮らしによって支えられていく時代が、眼の前に来ていると思っています。
人が役に立たない図書館は論外として、人がいても活かされない場面があるのであれば、そろそろそこに焦点を絞っていく時が訪れているのではないかと思います。

近い将来、単純にググって得られないものを与えてくれる何者かが現れるのでしょうが、社会教育行政においても、AIと人との違いや共存。このあたりに興味が湧いてきた今回のセミナーでした。

ところで、レファレンスを実際に使ってみたときのこと

ググっても辿り着けず、図書館によって解決した事例を紹介したいと思います。
資料を手元においておきたい私は、図書館で根を詰める習慣があまりないのですが、先日、妙高市図書館でレファレンスを使ってありがたく思ったことがありました。

先月、レファレンスで利用した資料請求です。


インターネットで検索した論文の取り寄せです。

  • タイトル:小規模自治体の教育行政における意思決定 〜新潟県妙高市における教育委員会制度改革と地域住民の声〜
  • 代金:複写サービス 代 485円(国立国会図書館より)
学校と市民との中間支援的な課題や、学校教育における社会教育との連携に係る問題、行政全体の課題、学校教育と社会教育の統合で生涯学習の理念にそった教育行政を行うための組織論の研究の欠如といった、当市の教育の課題を第三者の目を通して確認できる貴重な資料でした。

松原氏の蔵書で見つけた一冊の本

今回のセミナー会場にずらっと並べられた本の数々。全てに目を通し、読み返した跡や付箋のついた本、こうして持ち主によって選ばれた本の収集は、ググっては出てこない資料の一つです。私も初めて見る本ばかり。

そこで目に止まったこの本。さっそくググってAmazonで購入。
  • タイトル:図書館を使い倒す! ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」
  • 本体価格:99円(中古本のため)+257円(送料)=合計 356円
  • 支払い金額:356円 ー 326円(いろんなポイント)=合計 30円
普段の支払いをなるべくキャッシュレスに変更した結果、クレジットカードやいろんなポイントが貯まるようになり、安く購入できてしまいました。3日ほど待つと手元に届くようです。

こうしていろんな形で集まる資料をどうこなしてアウトプットしていくかも、人に係る部分ですね。
あらら、記事を書いてるうちに発送済みの通知が届いてしまいました。