2015年10月29日木曜日

平成27年度総務文教委員会調査(3日目・兵庫県淡路市「地域のこし協力隊」)

平成27年度総務文教委員会調査

※内容について不充分な点はご了承ください。
  • 日時:10月29日(木)10:00〜11:30
  • 視察場所:兵庫県淡路市、淡路市役所2F大会議室(Google Map
  • 妙高市議会 総務文教委員(6名、議会事務局)
  • 視察事項:地域おこし協力隊の活動について
    • 過疎化・少子高齢化による人口減少が急速に進むなか、市外から意欲的な人材を誘致し新たな発想で地域の活性化を推進し、隊員の定住を図る取り組みについて。
  • 受け入れ先:兵庫県淡路市企画政策部 まちづくり政策課、企業誘致推進課、地域おこし協力隊 中川佳苗さん、横山史(ふみ)さん
  • 内容:地域おこし協力隊を導入してから活動の経緯、プロジェクタによる説明や資料、質疑応答、(議場見学)
    • h24年一期目は9名の協力隊員を導入した(イベント実施、ロゴ制作、珍しい農作物生産、特産品開発、歴史に関する事業・・→内6名が地域に残った…市の職員2名、民間企業に就職他)が、一度に多くを受け入れ扱いに迷った。
    • 二期目からは3名づつ順次導入、専門性を持たせた業務内容に変更。個人事業主として市と契約する方式をとる。
    • 東京のアンテナショップで地域と連携する。
      市の温浴施設で調理師として働き地域の食材を活かす業務など
    • 今後、市の定住対策専門職、コミュニティFMの担当など、具体的な採用を考えている。
    • 横山さん:4年前、東京のコンサルティングの会社でカレーの開発に携わり全国の美味しい玉ねぎを探し、淡路と関わりを持つ。旦那さんがコンサルタント。協力隊としては「やりたいことコンシェルジェ」など、住民と交流しながら、コーディネート的な事業で住民と関わる。中川さん:淡路市出身で地域おこし協力隊としてUターン、女子プロ野球リーグ兵庫ディオーネ公式戦に帯同。球団サポートを行う傍ら、淡路島の観光PR、情報発信を行う。
  • 所感:「個人事業主と契約」のスタイル、「二拠点移住」を認める考え方、特定地域に拘らない業務体制、具体的な業務を設定して人材を募集する方法は、当市の進めかたと隔たりがあり、特徴的である。隊員の活動内容にも自由度が高いように感じ、効果的に実績が見えているように感じる。
    問題点としては、個人の裁量に任せられる部分が多いとしたら、人的ネットワークや地域との連携、コミュニケーションの部分で個人差が表れるのではないか。
    契約というスタイルの場合、成果が求められる部分で過大なプレッシャーが与えられるのではないか、懸念するところ。
  • 提言:
    • ・淡路市の協力隊は、「個人事業主として契約」というスタイルをとっている。それによって達成すべきミッションが明確になり活動のベクトルのブレが縮まる。なにより裁量権のウエイトが協力隊にかたむき、成果が自助努力によるものとなるため、モチベーションも上がり結果、事業効果が高いものとなる。 加えて委託業務を明確にした上で採用というスタイルをとることで、得意分野が生かせ課題探しから始めるという労力的なロスが少なく済むメリットを生む。 地域支援というよりは「しごと」を生んでいるといえ、定住に結びつきやすくするものだ。
    • 業務内容は「東京のアンテナショップで地域と連携する」「市の温浴施設で調理師として働き地域の食材を活かす業務」「市の定住対策窓口」「コミュニティFMの担当」などである。淡路市のみに限らない二拠点移住や、地域出身者のUターン採用も認める点が、柔軟でグローバルな施策であると感じるところ。当市も是非参考にして欲しい。




平成27年度総務文教委員会調査(2日目・広島県府中市「小中一貫校」)

平成27年度総務文教委員会調査

※内容について不充分な点はご了承ください。
  • 日時:10月28日(水)10:30〜12:30
  • 視察場所:広島県府中市、府中学園(Google Map
  • 妙高市議会 総務文教委員(6名、議会事務局)
  • 視察事項:小中一貫教育について
    • 市内すべての小中学校で、学習指導要領に基づき、9年間を見通した中で、すべての子どもの可能性を最大限に伸ばす教育について
  • 受け入れ先:府中市教育委員会、府中市学校教育課、府中学園校長、府中学園主幹教諭、議会事務局 他
  • 内容:プロジェクタによる説明と資料、質疑応答、校内視察
  • 質問の内容など:小中一貫教育(9年間を貫く)に関連する課題や、メリットのほかに、「廃校の活用法」「体格の差による問題はないか」等々の質問。校内の見学説明により、理解を深める。
    • 前例が無く、いち早く小中一貫教育に取り組む際、様々な立場の意見が出る中、「こらから学ぶ子どもたち」の環境を優先的に考える事を一義とした
    • 「学校に集まってください。」という文化を作る(地域が一体となった教育体制)
    • 市内それぞれの学校のシンボルマークを住民で考えた。これに始まり企業等の事業でも学校の名前を入れる働きかけをしたことにより、学校の親近感を高めた。
    • ピアサポートトレーニング(人間関係構築のプログラム)導入
  • 提言:
    • ・学校の方向転換は住民の意識に足並みを揃える事が大切である。府中学園では、小中一貫教育を目指す際に4年間の試行期間で「小中の乗り入れ授業」や「小中合同事業」を取り組み、「何が最も効果的か?」を探りながら、住民を巻き込んでいった。「これからここで学ぶ子どもたちのため」を優先的に考えたという。それを持って決して押し付けではない住民の選択を経て、9年間の一貫教育を成し遂げた。当市においても、教師を含めた学校、保護者、子どもの三者納得のいく、充分に時間をかけた計画づくりを行っていただきたい。
    • ・9年間で到達する目標を明確にすれば、それぞれの学年で何を達成すべきかが自ずと見える。即ち、先生も子どもも目的意識をもった、計画的な学びをプログラムできる。これは小中一貫教育のメリットである。
小学校、中学校が同じフロアにある教務室
 至る所にデザインが。

整然と美しく整っている

至る所にスローガン

学校全体が美術館のよう 


2015年10月28日水曜日

平成27年度総務文教委員会調査(1日目・福井県敦賀市「地域防災計画」)

平成27年度総務文教委員会調査

※内容について不充分な点はご了承ください。
  • 日時:10月27日(火)13:00〜14:30
  • 視察場所:福井県敦賀市、敦賀市防災センター(敦賀市役所に隣接 Google Map
  • 妙高市議会 総務文教委員(6名、議会事務局)
  • 視察事項:地域防災計画について
    • 日頃からの防災体制および緊急時の災害対策についての行動計画となる「敦賀市地域防災計画」及び
    • 原子力災害を中心とした防災計画について
  • 敦賀市対応課:敦賀市市民生活部危機管理対策課、敦賀市建設水道部道路河川課
  • 内容:プロジェクタによる説明と資料、質疑応答、視察
  • 質問の内容など:「土砂災害、雪害の過去の災害内容と対策は」「原子力災害、避難先の対応と避難受け入れ体制は」等々、事前の質問事項に応える内容で説明をいただく。その後質疑によって認識を深める。
  • 村越の質問より
    • 東日本大震災後、新たに設置された災害対応策のうち、国や県から指導のあった項目、あるいは自治体が独自に制定した項目があればご説明ください。→「津波災害対策に関わる事項など」「大学等専門家との連携について明記した」「避難住民受け入れ計画として市防災計画に明記した(敦賀市はおおい町、高浜町の県内避難先に指定)」
    • 東日本大震災後、防災計画の改定において専門家との連携によって成されたというが、大学の研究所、被爆医療の専門家のほか、社会安全研究所はどのような関わりがあったか。→計画の策定、住民の意識調査等に関わった。
  • 提言:
    • ・当市において、大災害を想定した「避難と受け入れ」の両面で、市外、県外の避難先の自治体との協力体制が整っていないのであれば、その整備を進めるべきである。また、防災をきっかけに「相互の交流を深める」「観光に結びつける」など、連携したまちづくりを期待するものでもある。
    • ・敦賀市が導入している、防災ラジオの徹底した整備は住民に安心感をもたらすものであると感じる。当市においては、一方的な防災メールの配信だけではなく、双方向(被災地、被災者相互など)の情報提供の必要性を鑑み、携帯端末を利用した、「ITCによる緊急時対応プラン」を検討して備えるべきである。(TwitterやSNSを活用するなど)
 研修会場 敦賀市防災センター到着
 1F入り口付近の施設

 4F研修会場(災害時緊急対策本部となる)
3F(危機管理対策課)


2015年10月4日日曜日

日常の街の姿に想いを馳せる

お祭、イベントで大勢の人が非日常空間に集まってきます。
昨今の多くの商店街イベントに参加して感じるのは、日常行動と非日常行動を参加する者たちが使い分けているということです。
街のイベント会場化と言うべきか・・。

住民が日常に求めるものは?
企画の真の目的達成は、この一瞬の賑わいとは別のところにある訳で、それはきっと人びとの呟きや何らかのスローガンに現れているはずです。

当事者が主体的に企画運営ができなくなればこれも止むなしと考えるか。いや、そうではないだろう!?
イベント会場のひとつとしての市街地の使い方に慣れてしまった感覚を、生活空間としての日常の街にいかに向けていくか。
日常に新しい空気、次なる仕掛けが必要なのではないかと思います。
もちろん私の仕事でもあります。