2019年1月22日火曜日

妙高市初のオープンデータ研修会に参加「繋がればすごく楽しいイノベーション」

5つ星オープンデータと鯖江の事例【妙高市 オープンデータ研修会】 株式会社jig.jp会長 福野泰介(1日1創)

平成31年1月21日、妙高市役所402会議室で行われたオープンデータ研修会に参加しました。講師は国のオープンデータ伝道師の福野泰介氏。オープンデータは、誰がどうやって、何のために。・・雲を掴むような話のように思えるかもしれませんが、地域の課題解決、将来を担う子どもと社会への投資、安心安全・協働のまちづくり、企業の社会的責任、産業振興これら全てと繋がっています。また、繋げていくためにオープンデータをどう取り組んでいくか、など具体的に教示いただいた興味深いセミナーでした。
今回さらに、市民と行政それぞれの目標が生まれた良い機会となりました。皆んなが繋がればすごく楽しいイノベーションになると思います。

オープンデータは公共情報を持っている政府のみならず、私たち一人ひとりが情報を活用可能な形で公開していくことから始まります。ホームページの言葉(HTML)から始まって、もっと繋げていくための仕組み(Linked Data)、Tim Bemers-Lee氏のTEDスピーチも参考に掲載しました。

以下、村越のメモ、レポートです。
  • 高橋課長補佐:市が保有する公共データを民間活用、課題解決、データで新たな価値を生み出す。今後も積極的にデータを公開するために、市内外から40名参加。福野氏、データシティ鯖江。IchigoJam、IoT。メガネ会館に本店株式会社 jig.jp。オープンデータ伝道師(内閣官房)。Atlantis1997、地図アプリ開発。オタマート (オタク向け)、ふわっち(動画配信サービス、ストリートミュージシャンのオンライン版、投げ銭)、うたおん等。
  • (以下 福野氏)鯖江の危機、日本の危機。空き公共施設問題が深刻。鯖江市の30年以上の橋梁85%。鯖江市民はどう感じたか?「先ずはデータを出しましょう」→市民の連帯責任になる。オープンデータは県、国、みんなでオープンにしないと情報が埋まらない(橋梁管理の例)
  • 100年前までは、(1000年続いた発言規制(有料))→WEBにより平等な場所で平等な発信。
  • EPSON MOBERIO(スマートグラス)→ 2012年さばえIT推進フォーラム。あるものを自動的に受け取りたい。店、天候、イベント、オンライン化しない。→オープンデータ。鯖江市3D都市データ。積極的に公開して市民を取り込む
  • 自由に見れる、と自由に使えるは違う。HTML→オープンデータ。福井市ホームページ、(C)著作権→CC by に変えたらどうか。(オープンデータの考え方)
  • オープンデータ=21世紀を代表するインフラ。インフラが整っていないと、生まれない産業が沢山ある。インフラ整備に遅れると産業が育たない。
  • 「次のウェブ」TED The next web ,Tim Bemers-Lee(ページの最後に掲載↓)
  • RDF イギリスから。→2010年鯖江市オープンデータ。1日1創 災害別に避難所がわかるアプリ。雪リスク鯖江市消火栓アプリ。高校生がゲームのように掘り返した。データがあれば子供達が遊ぶように活動できる。さばれぽ、市民と行政をつなぐアプリ。ごみすてナビ。
  • LPWAのLoRa版 Sakura.ioで推移センサー稼働→低コスト。つつじバス、バスシステム基盤発注発注、昔20万円、→2千円。オープンデータ×複数→ビッグデータ
  • EBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング。証拠に基づく政策立案)→AI の時代
  • PDF →XLS →CSV →RDF →LOD「5スターオープンデータ
  • 課題→アイディア→アプリ(データ)→イノベーション
  • まずは、市が課題をオープンにする横展開には標準化が必要。オープンデータ+民間パワー=HAPPY。共通語彙基盤、5つ星オープンデータ化。データ項目の標準(共通化された項目名)化、5つ星オープンデータであればすでにアプリがある。「ヒナンパス」。
  • 企業の空いている会議室を公開することによる社会貢献。インクルーシブ、イノベーション。こどもにプログラミング。PCNこどもプロコン2017夏。プログラミングクラブ。鯖江市15小中学校で導入。緯度経度地図(https://fukuno.jig.jp/app/printmap/latlngmap.html)、ごみすてナビ

ネットに繋がる、こどもパソコン(IchigoJam)の進化形、IchigoSodaによるプログラミング体験

光るネクタイを付けた福野氏と、IchigoJamでプログラミングした光るメガネを付けた私の2ショット

Tim Bemers-Lee氏「The Next Web」

(概要)HTML提案。エンジニアとしてストレス。その都度新しいプログラムの勉強。→ウェブ(ハイパーテキスト…リンク)。草の根運動へ(コミュニティ創出)。想像を遥かに超える飛躍。
ウェブに皆さんのデータを置いて欲しい」開かれていない大きな可能性。
ハンス・ロスリングの講演。沢山のデータを組み合わせ面白いものへ。
Linked Data。人、場所、製品、イベント、にも利用する。HTTP。データを標準形式で取得する。データとは関連。沢山あるほどよい。
Wikipedeia囲み記事を参照してLinked Dataに反映させるDbpediaの完成。
さまざまなデータ。開放させるべきデータの存在の認知。政府のデータ(囲い込んでいる)。生データ(Raw Data Now!)。企業。医療。学者。データベースに依存し公開されていない。Googleで検索より、Linded Dataで検索が有効。科学者。
個人には関係ないと思うかもしれないが、個人の行動、データが創る。
オープンストリートマップ(OpenStreetMap.org)皆んなが少しづつ手を加えることで途方もない資料を作り出す。全てが繋がっていく。それぞれの情報を提供すること。要求すること。課題は繋げていくこと





技術的な情報。こちらも参考になります、Linked Dataの解説

2019年1月21日月曜日

PPP・PFI、共創、そして未来を 共創先進都市横浜の取り組み(レポート資料)

横浜市は全国に先駆けてPFI導入や指定管理者制度の推進によって、公民連携のフロントランナーとして評価されている。また昨年、SDGs未来都市に選定され、さらに深化させた共創を進めようとしている。自治体財政がひっ迫し、あらゆるステークホルダーが自治に参画していくべき時代を迎えようとしているなかで、「共創」「PPP・PFI」「リビングラボ」「オープンイノベーション」そしてそれらのネットワークを支える存在である「ICTや様々なデジタル技術」、そして「スマートシティ=オープンデータ、AI、フィンテック、MaaS」といったまちづくりのトレンド。私は、これらの本質をそろそろきちんと整理して、取り組んでいかなくてはならないと考えている。今回は共創を掲げて10年の横浜市(制作局 共創推進室)と民間企業の公民連携(PPP)の成果や課題、これから向かおうとしている姿を調査した。

以下は、当日の内容を整理したものです。聞き取りは村越がメモしたもので公式な主催側の発表ではないことをお断りしておきます。



平成31年1月17日、横浜市中区の横浜港大さん橋という最高のロケーションで、下記のプログラムが行われた。私は1部から3部まで参加した。その内、「①セッション・リビングラボの展開、公共空間の活用促進」「②林市長挨拶」「③主催者説明(共創の取り組み)」「④基調講演」の内容を整理した。



 【プログラム】 
◎ 第1部(10時~12時)テーマ別フューチャーセッション
  • ア.「リビングラボの展開」各地で行われているリビングラボのこれまでの成果と今後の取組について報告し、ラボ間の連携協力のあり方について話し合います。ファシリテーター吉原 明香氏(NPO法人市民セクターよこはま理事・事務局長) 
  • イ.「公共空間の活用促進」横浜市の動向や企業の活用アイデアについて報告し、活用者・利用者・管理者で今後のあり方を自由に討議し、各自ができることを共有します。ファシリテーター西田 司氏(オンデザインパートナーズ代表取締役) 
 第2部(13時30分~15時30分) 
  • ア. 主催者挨拶(林市長ビデオメッセージ、共催者) 
  • イ. 共創の取組 ~共創10年の歩みと今後の方向性 
  • ウ. 基調講演 高橋進氏「横浜、日本の成長戦略としての“共創(オープンイノベーション)”」 
  • エ. 「リビングラボの展開」「公共空間の活用促進」(フューチャーセッション報告) 
  • オ. 主催者からの御案内 
 第3部(15時45分~17時00分) 
  • tvk番組「神奈川ビジネスUp To Date」公開収録『地域課題解決型事業の創出に向けて』市内中小企業と大手企業とのライブ・ビジネスマッチングを行います。番組MC内田 裕子 氏(経済ジャーナリスト) 
 交流会(17時15分~18時)名刺交換、参加者交流※参加者ショートプレゼンテーションあり 

①セッション・リビングラボの展開、公共空間の活用促進

(左)公共空間の活用セッション、(右)リビングラボの展開セッション

多様な主体が連携する「リビングラボ」

横浜市では各地にリビングラボが活動している。リビングラボは生活空間+実験室の造語ということだ。基本的には地区にある課題を、住民が主体になって解決していく捉え方だが決まったルールはあるわけではない。ただ、これまでのような市民グループ活動とは違い、より成果を見える化し、持続可能な形に持っていくことがミッションと考える。なにより実行が伴い、きちんとした評価のもとプロジェクトを完結していく姿が求められる。

具体的には、企業やNPO法人などが核となることで資金調達や技術面がある程度担保され、公共の便益の追求により、市民、行政をとり込みマンパワーや制度的な支援を充填する。そんなイメージ。特徴はスピード感にある。セッションで出ていた課題に、「本業とのバランス」とあった。確かに企業が社会貢献(CSR)として取り組んだ場合、メイン事業との線引や収益性の取扱が難しくなるのは想像できる。そこで実験室(ラボ)の文字通り、「やってみる」環境を仕立てていき、トライエラーを乗り越える方法を探る。まずそこからではないか。「可能性を見せてやるのがリビングラボではないか」という意見が印象的だった。

事例として、平沼リビングラボは、平沼地産地消マルシェ実行委員会が、子ども達に平沼の今昔を感じ一緒に未来を考えてもらうイベントを開催。商店で食材を集めてきて一つの料理を作るなど、ユニーク。クラウドファンディングで資金調達を行った。(平沼地産地消マルシェで検索)その他にも、障害者の住宅支援の青葉台リビングラボは住宅の会社が関わるなど、専門分野を活かしたコラボレーションは多様な展開が考えられる。
さらに、研究を重ねたい。



公共空間の活用 〜パークPFIによる取り組みと課題

横浜市の活用動向
横浜が公民連携=共創を取り組んで10年、2017年6月に改正都市公園法が施行され(Park-PFI)、施設、園路、広場の整備を一体的に行う事業者を公募。アスレチック、キャンプ体験など、公園の新たな魅力づくりに取り組んでいる。
港湾緑地条例による対象の公園は5箇所。「第1条 市民に海に親しむ憩いの場を提供して余暇の活用と健康の増進を図るため、本市に港湾緑地を設置する。」(横浜市 港湾緑地条例

(政策)
公園の新たな魅力づくり。公民連携に関する基本方針による。
港湾緑地の施設設置 許可を港湾緑地条例でやりやすくした。便益施設の活用をやれるように改定。臨港パークのふれあいショップのイメージ 。
民間提案事業の公募 民間主催事業でにぎわい創出。収益事業をやりながらどうやったら公益の仕組みが作れるか。子育て支援、ドッグラン、ご当地マンホールを巡るウォークラリー 等。
パーソナルモビリティで道路空間等を活用 セグウェイ使用。公道を使って新たな観光魅力づくり。
地域連携で公園活用 大通公園、一箱図書館、企業のネットワーク、木のレールを作って玉を転がして遊ぶ子供の遊び場。
公共空間で文化的取り組み ストリートピアノ、地域で管理。instagram→ #yokohamapianomarinad


都市計画:都市部、臨海部、都市臨海周辺部、郊外部、に分けてまちづくり開発(横浜市都心臨海部再生マスタープラン 概要版 H27

(民間企業による事業紹介 PFI事業
  • 株式会社横浜整備:ドッグラン
  • 横浜緑地株式会社:公園を活用した地域活性化「みどり豊な地域社会に貢献する環境創造企業」 公園マンションの造園工事。八景島シーパラダイス、公園管理運営指定管理、横須賀観音崎公園他。 中区の日の出川公園:2005年指定管理、公園美化、季節ごとの花壇、寄せ植え教室、ボランティア、保育園と協働。防災。
  • セグウエイジャパン:公道で走られない課題。横浜で規制緩和
  • 株式会社 相鉄ビルマネジメント:横浜市エリアマネジメント認定を受け、公共空間で営業を行う。 道路協力団体認定→物販 河川空間のオープン化。エリマネ団体等視点の違う公の組織により、公公民の連携を行う。
(会場との討議より課題や対応、生まれる効果など)
  • 公共空間を活用する場合、許認可を出す行政職員の負担軽減のために、権限委譲を進めるべき。
  • マネタイズをするときの手法について、条例や規制、収益確保を直近にするのか長期にするのかのビジョンを描く必要がある。稼ぎすぎると利用者の抵抗感がある。→利用者に収益還元されればよい。
  • 地域企業のネットワークが生まれ多様性に繋がる。
  • 元々の活動者への声がけを怠らないように。そこに関心のある人、エリアに帰属意識のある人を巻き込む。
  • エリアの属性を作る。

(第2部終盤、ファシリテーターによるフューチャーセッションの報告風景)


②林市長挨拶(ビデオメッセージ)

(抜粋、要約)「横浜市が全国の自治体に先駆けて始めたPFIや指定管理者制度によって、公民連携のフロントランナーとして評価されている。SDGs未来都市に選定された。さらに進化させた共創を進める。未来の共創のありかた。共創先進都市横浜。あらゆる分野でイノベーションを巻き起こしていきたい。」

③主催者説明(共創の取り組み)

●横浜市 政策課局 共創推進室長 松本忠宏
●横浜市 政策課局 共創推進課 課長補佐 河村昌美

  • (共創前夜)横浜市が取り組み始めた背景、少子高齢化、基盤の脆弱化、環境、グローバル化。多様性の高い民間の力を借りないとこれからは厳しい。民間も社会的責任が高まってきた。よその市町村では、公民連携推進課、横浜は共創推進にした。民間の主体的参加、対話で組み合わせる。新たな手法の開発を。当時は「共創」という言葉がなかった。→共創始動。共創推進事業本部、3年間の時限的組織。さまざまな公民連携手法を一括して所管しよう。指針:対等対話、役割、アイディア保護・・・。原則と視点のルールをつくった。16件のPFI、みなとみらいのコンセッション、公共施設運営権。指定管理946施設。アイディア提案型指定管理者選定。ネーミングライツ。サウンディング調査 全国初の公民連携の仕組み、h22から運用。
  • Y-PORT事業は、横浜の資源・技術を活用した公民連携による国際技術協力。海外展開支援、新興国等の都市課題解決の支援。国際局国際協力課。
  • 共創フォーラム 年の1〜2回開催。共創ラボ 複数のテーマd随時開催。リビングラボ。
  • 共創フロント 公民連携の総合窓口解説。h20から
  • 包括連携協定。市民生活に直結する課題の解決。ホットペッパーグルメと連携して食べきれない料理の持ち帰り促進、セブンイレブンと安全協定。防災のための共同開発。ゼンリン(地図)、データの活用。ジブリ、ポケモン、ガンダム、コンテンツとの連携。
  • 横浜メディアビジネス総合研究所 との連携・・・
  • 横浜市中期4カ年計画2018〜2021の基本姿勢 ①sdgs ②オープンイノベーション ③地域コミュニティ38の政策推進のための「共創」の位置付け。市がテーマを出して、民間から提案をもらう。
  • (YMBL 挨拶)河村さんに会ったお陰でできた。新聞社生き残りのためにいろんな事業を。会社としての生き残り、連携を通じて新しい価値創造。新聞社としてもファンづくり。社会経済環境の3原則。下町ロケットの無人型ロボットを作るくらいの勢いで。


④基調講演

日本総合研究所 高橋 進氏「横浜、日本の成長戦略としての“共創(オープンイノベーション)”」


  • 元阿部内閣の諮問機関に働いていた。戦後最長の景気。いざなぎの時は11.5%、今は1.2%の成長率。なので実感がない。最近言わなくなったアベノミクス。デフレ脱却、3本の矢、消費税増、ポストオリンピックのマネジメント、インバウンド拡大、万博。
  • デフレ脱却してもなお残る将来不安。日本のマーケットの縮小、悲観論。
  • ①社会保障改革、全世代型社会保障。
    ②人づくり革命、少子化対策、教育改革。一人一人の向上、人の価値を上げていく。労働讃歌率引き上げ、生産性向上、学び直し、
    ③生産性革命 ソサイエティ5.0 
    ④地域活性化、自立の芽
  • ①フィンテック、キャッシュレス
    ②次世代モビリティ、移動弱者ゼロ、地方の足確保
    ③スマート公共サービス、個人向け手続き、税・社会保険手続きの自動化、・・行政改革、官民連携が大事、例:さいたま市は8千人の園児を300箇所に割り振る業務をこれまで1500時間をかけてやっていたが、コンピュータで一瞬でできた。つくば市、民と組んで行政改革をやる。イノベーションスイッチ、最初から民と一緒にやる。RPA(ロボテック、プロセス、オートメーション)8割以上の時間縮減効果
    ④次世代インフラ。サスティナブル。効率的な維持管理、予防的な修理でトータルコストを下げる。AI、ロボット、センサー活用。技術職員が不足する中小自治体への支援体制の構築。 「スモール、オープン、コラボレーション
  • 地方経済。地方単位 。コンパクトプラスネットワーク→データ活用。スマートシティ。独自性、多様性、個別のニーズに対応する。は、プラットフォーマー(巨大ITサービス企業)に勝てる。インバウンドの世界は、モノからコトへ。日本の持っている独自の風土、技、気候が魅力に映る。地方に残っている独自の文化こそ、磨きをかける。食、農、観光にAi itを組み込む。
  • 連携:「広域連携」・・自治体同士の連携(自治体クラウド 最大7割コスト削減もある)、「公民連携」・・インフラ集約化、復号化、PPP PFI。インフラ分野以外も、遊休資産活用、医療、介護、でSIB(ソーシャルインパクトボンド・公民連携+金融)導入。「住民との連携」・・医療介護、防災・減災、地域運営課題について自助共助公助。ソーシャルキャピタル
  • 地方行政のデジタルトランスフォーメーション、スマート化は一体で取り組む
  • 共創のさらなる進化。欧米では、PPPを最近ネガティブに捉えているが、そうではなく、改良見直しが常に試行されているということ。デジタルトランスフォーメーション(ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念)、パラダイムシフト・・・

2019年1月18日金曜日

(社会保障のセミナー)小泉進次郎氏を政治家の少し斜め目線で

2019年1月16日、都内で行われた、青山社中フォーラムVol.44 衆議院議員 小泉進次郎 氏のセミナー「人生100年時代の社会保障」に参加した。
青山社中(株)は、妙高市で策定中の立地適正化計画(国交省HPへ)や、次期総合計画の策定に関わる、朝比奈一郎氏が代表を務めるシンクタンクである。朝比奈氏は現在妙高市とお付き合いがある。
ちょうど今、厚労省の毎月勤労統計の報告の違法性騒ぎの真っ最中であるので、セミナーはその話題から入ったわけだが、評価の高い小泉進次郎氏の人となりを感じることが、今回の目的の一つであった。開場10分前に入り2列目、前列は関係者席で空席だったので全身を目の当たりにできラッキーだった。2メートルの至近距離で生の講演を聞けることなど、一生のうちで二度と無いと思う。外見で意外なこともあったがここでは触れないでおく。

講演の内容で関心したことは、こんな話の上手い大政治家が、1時間のセミナーのためにしっかりとスライドを作ってあったこと。セミナーの参加費と比較して信じがたい。
ポイントとなる資料も配布された。


次に、彼の話は誠実かつ分かりやすい。分かりやすいから難しい話も苦痛ではないし、大事なポイントにフォーカスできる。あえて悪く言えば、単純で深く突っ込んでいないので物足りなさはある。
自らの改善の成果として上げていたのが、国民に分かりやすく情報発信したという「ねんきん定期便のリーフレット」。国民が知らない(伝わってない)ことが問題だ、と。
  • (以下 紫文字は村越のメモ)「人生100年時代の社会保証」金さん銀さんの娘100歳、100歳はあたりまえの時代。関心をもってもらうことが大事。きんちゃん(萩本欽一)について。「これからは病院行くより、大学へ行こう」
  • 「レールからの解放」を朗読(このページ最下段に転載↓)。小さなチャレンジができない。いろんな選択肢がある。転職、学び直し、何度でもチャレンジできる。自分の価値観とタイミング。個人の生き方に政治があわせること。新しい社会モデルへ。
  • 第一創業期と、第二創業期の比較(↑図)。
  • 社会保障/昭和:皆保険。平成:給付と負担の模索の時代。新元号:人生100年時代の基盤づくり。行動の変化→経済社会の構造改革
  • 働き方/昭和:企業戦士・モーレツ社員、平成:働き方改革、新元号:人生100年時代の生き方(行き方 …小林一三を例に)みなさんが全員働き、努力は報われないといけない。
  • 第4次産業革命。現役とは何才から何才まで。生産年齢人口15〜64才ではなく、実際は18〜74才としたら・・・(↓図)
  • 人生100年型年金 繰り上げ、繰り下げによる増額率を知らない。部会長になって、年金定期便の見直しをした。(↑図)
  • ナッジ、より賢い政策 国民性、文化、そっと後押しをすること。(↓図)
  • 消費税10%のあとに、制度を前向きに変えていけるか?

15才から働いているか? 64才で働き終えているか? 現実は・・
生産年齢を18〜74才とすれば、量的には現在と大きく変化しない。という推計

ナッジ。政策の取り入れかたを工夫したらどうかなど。

  • (朝比奈加わる)データによって政策誘導すること。議事録変える、考えられない。捻じ曲げてもいいカルチャー、構造面から変えていく。
  • シンクタンクと政府の中の流動性がある。民間でこのようなカルチャーがほしい。朝比奈さんのようなかたがいると広がる。
  • どうやったら災転じて福となす、とできるか?と考える。→公務員制度改革(朝比奈)。
  • 少子化対策、超えなくてはならないのは、結婚、第1子、第2子→重点支援??? 1人目がたいへんなのに、それを支えてもらえたら次に繋がる。
  • (縦割り弊害の是正について)どの組織もそうではないか。省庁再編、厚生、労働、をくっつけた。橋本内閣。それより、官邸の機能強化 経済財政諮問会議。首相のリーダーシップを生かす。制度改正が想定しなかったのは、長期政権の未体験に入っている。その時の首相が改革。首相がスピード感を持ってやる。それをブラッシュアップしていく。
  • 先生と呼ばれる人から、多様性人材を育てる。
  • (中学校へメッセージ)サッカーを一緒にやった、あのおじさんだれだろう?から。地元の政治家は呼べばくる。政治家との接点を持たせる。一回の出会い、一回の握手は人生を変える。人と違うがカッコいい。を大切にしてもらいたい。自分が何をやりたいか。
  • 「日本にいて日本のこと分からないよ」(小泉最後のメッセージ)

最後に所感だが、小泉氏は37才と若く、それ故真剣勝負で失敗が許されないと言っていた。それは非常に分る。また、終始「分かりやすさ」に配慮され、その大切さに気づかせてもらった。
今回のセミナーは、社会保障に政策的に突っ込んだ話ではなかったが、「レールからの解放」にもあったように、概ね政府の見解としては、働き方による生産性や高齢者の生き方(行き方)による総活躍と、全ての世代が守られるべき社会保障のありかたについては、今後問われる持続可能な社会に向けた制度改正にあると感じた。それについては、たまたま同じ日の午前のセミナーで聴講した、井手英策氏の幸福の増税論と中身は同じことのように感じる。
私もこうした時代感覚に取り残されることなく、小泉氏に引けを取らないよう、地方自治体の政治家としての行き方を見つめていく所存である。


レールからの解放
- 22世紀へ。人口減少を強みに変える、新たな社会モデルを目指して -

2020年以降を「日本の第二創業期」と捉え、戦後続いてきたこの国のかたちを創りなおす。それは「人口減少」という確実な未来の中でも、日本が成長していくために、必要不可欠な変化である。
これまで日本社会は、一本道の「レール」を走り抜くような生き方を求めてきた。受験に始まり、新卒での就職、毎日休みなく働き続け、結婚して子どもを持ち、定年後は余暇を過ごすーー
「20年学び、40年働き、20年休む」という人生こそが普通で幸せな生き方だ、と。
それに基づき、終身雇用慣行や国民皆保険・皆年金などが生まれ、これまでは実際によく機能してきた。戦後日本が一丸となって努力し、ゼロから奇跡的な飛躍を遂げ、今日のような豊かさを持てたのは、そのような日本型経済モデルの賜物である。
しかし、人口減少による少子高齢化、さらに「人生100年」生きていくことが当たり前になる未来に、もはや戦後のやり方は通用しない。レールによる保障は財政的に維持できないばかりでなく、私たちが望む生き方とズレが生じてきているのではないか。
「一度レールから外れてしまうとやり直しがきかない」そんな恐れから小さなチャレンジにも踏み出せない。価値観が多様化しているにも関わらず、人生の横並びばかりを意識し、自分らしい選択ができない。 かつて幸せになるために作られたレールが今、この国の閉塞感につながっている。
政治が、その「レール」をぶっ壊していく。
もっと自由に生きていける日本を創るために。
新卒や定年なんて関係ない。「65歳からは高齢者」なんてもうやめよう。現役世代の定義そのものから変えていく。
100年を生きる時代だ。いろんな生き方、いろんな選択肢がある。
10代のうちから仕事や起業という道もあれば、大学卒業後すぐに就職しないという選択もある。転職を重ねるのも、学び直しをするのも当たり前。いつだって子育てや家族のケアを最優先できる。何かに失敗したとしても、何度でもチャレンジできる。
学びも仕事も余暇も、年齢で決められるのではなく、それぞれが自分の価値観とタイミングで選べる未来へ。政治が用意した一つの生き方に個人が合わせるのでなく、個人それぞれの生き方に政治が合わせていく。そうすればきっと、100年の人生も幸せに生きていける。
それは同時に、働き方・生き方・教育の位置づけ、そして社会保障を見直すことにつながる。真に困った人を助ける全世代に対する安心の基盤の再構築は、小さなチャレンジや新しい人生の選択の支えになる。 子育て世代の負担を減らし、現役世代を増やしていくことで、日本社会全体の生産性を高め、人口減少しても持続可能な社会保障になる。
簡単なことではない。しかし、終戦直後、敷かれたレールも無い中で、一人ひとりが挑戦を続け、世界に誇る唯一無二の社会モデルを確立したのが日本という国である。むしろ先人たちが遺した豊富な資産と、日々進化する新しい技術がある今、できないことは何もない。人口減少さえも強みに変える、22世紀を見据えた新しい社会モデルを、私たちの世代で創っていきたい。
引用元はこちら…自民党Lib Dems 

自己責任社会は終わり、皆んなが支えあう社会へ(幸福の増税論 井手英策氏の講演より)

1月16日、市町村アカデミーのセミナーの一本。井手英策教授よりご講演をいただいた。
社会保障は一部の困窮者のために支援するのではなく、これからの社会では皆んなが支え合うことで将来不安を軽減し、皆んなで幸せを享受できる社会設計をしていく必要がある。そうした社会づくりのための方法としての税負担(税率25%)の提案である。福祉の地域への丸投げではなく、コミュニティ作りをセットで。中間支援となるソーシャルワーカーの存在など、現在も問題視していかなくてはならない課題についても言及。人口減少で今後避けては通れない社会保障の経済的問題に対してどのようにアプローチしていくか、勇気が持てる提言であった。

(資料より)

 井出英策氏(画像 Facebookより)

「転換期の日本経済〜自己責任社会をこえるために〜」 慶應義塾大学経済学部教授 井出英策

■1月16日9:00〜10:30 市町村議会議員特別セミナー 千葉市 市町村職員中央研修所(市町村アカデミー)にて 村越のメモ
  • 日本経済はいい話がない。「幸福の増税論」日本の社会保障は先進国では、まぁまぁいいほうだが、現役世代の取り分が高齢者向けに対して少ない。→経済実感がない理由なのではないか。勤労倹約→自己責任社会。平成の貧乏物語。安倍政権1.3%成長のいざなぎ超え?。共働き世帯が25%増、勤労者実収入10%減。現在の収入では苦しいと考えている世帯が50%。日本の経済力、GDPは世界4位→22位へ。1人2万円で泊まれるホテル、世界から見ると日本の高級ホテルは安い。そうして外国人が日本に来ている。40〜60代の自己責任を果たさなければならない世代が自殺した。日本経済は成長する力がないことを官邸が認識し、子どもの社会保障に転換した。
  • 格差是正、弱者対策を言っているリベラルが勝てないのは対象が少数だから。低所得を支えようとしているが、一般のかたは自分を底流とは思っていない。自己責任が果たせないと認めると中流以下になる。意識は、自分にかかる税は多く、その他には低いと考えている。その人が中流、主流。全ての人に「ベーシックサービス」昔の自治の暮らし。大勢の人に対して使う。医療教育介護に出す。貯蓄ゼロでも不安ゼロ。消費税7%増で貯蓄しないでよくなる。みんなのためにとやると新しい循環が生まれる。泉房穂ふさほ 明石市長も同じ考え。
  • 核心:高齢化少子化→ 支え合う共に生きる考え方。農村、暮らすために人々は一緒に暮らして生活を防衛しないといけなくなった。村。飢餓饑饉に耐えた。共に生きる。スウェーデンは19世紀初頭は貧しかった。1930年には失業率が 「国民の家」という演説、「家族のように支え合う」。社会保障という言葉を作ったのはアメリカ。ルーズベルト「平均的な市民と家族に対して手段を提供する」。危機の時代は誰かが困る時代ではない、全員が困る時代。
  • 周回遅れのトップランナー理論:お客が変われば、周回遅れはトップランナーになる。危機が深ければ深いほど。潰しが効いて転職しやすいのが金融だ、と学生が言う。社会の価値観が変わった→お客さんが変わった
  • 皆んなでスーパー、ガソリンスタンド、共有財産を増やしていく(国でやれば社会主義)。 公共私のベストミックス。危機に直面すれば人々は支え合う。住まいサポート福岡:市や社協が中心になって、共の領域を各種支援団体にはたらきかけてやった。保険、見守り・・。これまでの行政はサービスプロバイダー、今後はプラットフォームビルダーになっていく。地域地域で多様。ボランティア団体、NPO、自治会町内会、PTA、生協JA労働組合、協議会、行政、民間企業を巻き込んで地域の課題を解決していく。問題は、地域の中のプレイヤーを結びつけていく役割が必ず必要になる。地域資源を発掘、ネットワークしていくための接着剤となる人。→ソーシャルワーカー
  • 重要:地域の課題解決は、背景にある問題の特定、原因を突き止め、解決のためにいかなる人を動員すべきか、行政社会の資源、プレイヤーを結んで解決していく人材→これがソーシャルワーカー。総務省が自治体戦略2040構想で、ソーシャルワーカーについて言及した異例の事態。90年代に福祉ミックス論があった。政府を小さくすることの言い訳。福祉を地域に丸投げすることは絶対あってはならない。公の果たす役割、コミュニティ作りをセットでやらないといけない
  • 全国市長会「協働地域社会税」(地方協働税)。全自治体で一斉に税を上げる可能性を模索。その税収をコミュニティ機能強化のために使う(例えば、公共交通、コミュニティ拠点の運営経費、見守りの仕組みづくり、地域社会を支える人材育成、確保の経費)
  • 地方制度調査会(首相の諮問機関)で、「地方公共団体の協力関係、公共私のベストミックスその他、必要な地方行政体制のあり方について、調査審議を求める」など、与野党各分野からも。一斉に同じ方向に動いている。議員はどんな制度設計をすべきかを求められている。
  • 税(痛み)が、暮らしの会費に変われば。(少子化、受験戦争、東京一極集中、働き方、環境問題、児童虐待・・)なぜ定時に帰れないか?自由(人間の権利)が与えられていない→将来不安があるため(経済成長に依存)。24時間やってるコンビニがいるか、ファミレスが必要か、プラスチック減る、電力消費減る、環境変化、虐待なくなる。将来不安を解き放つ、政治を担う皆さんの責任。

2018年12月22日土曜日

信越県境地域づくり交流会(7)『ミュージアムと地域づくり』笹本正治氏、近藤洋一氏、高田紫帆氏、高橋由美子氏、櫻健太郎氏

図書館、博物館等、公民館等、公文書館は、社会教育法の中で社会教育施設として挙げられている。近年、人口減少の課題等により施設の作り方が多様化してきていることから、これらの施設を教育委員会部局か、あるいは市長部局のどちらで管理するかについての議論がある。
具体的には、公設のミュージアム(博物館、美術館等)や図書館が、教育施設としての基本機能を持ちつつ、観光やまちづくりにどれほどのウエイトを置くか、ということである。
例えば当市では、関山神社宝蔵院の修復に取り掛かっているが、文化遺産の保護の一面と、一方で住民も参画しながら、周辺の文化財を含めた一体的な活用に加え、ストーリー仕立てによって魅力を創出し交流人口の拡大を図る。という保存と活用のダブルの狙いがある。妙高市歴史文化基本構想では地域活性化にも触れている。こうした取扱いは、教育とまちづくりの境界をどう振り分け、だれが主体となるかがポイントとなる。(参考:経産省の 地域ストーリー作り研究会とりまとめ
こうしたことからも自治体は、包括的なまちづくりにこれらの教育施設をどのように機能させていくか、ということについて、それぞれのまちのビジョンというか、一貫性のある政策を持つべきだ。そのためにも、基本となる市民一人ひとりの思いを育み、まちづくりに反映できるよう、多様な学習機会の創出や市民を巻き込んだ対話が必要なのだと痛感している。
今回の信越県境地域づくり交流会の取り組みは、まさにその機会と捉えている。


ー 12月7日 ー
当日は妙高市議会の一般質問の2日目だったが、日程が午前で終わったため、午後から開始するプログラムに頭から参加できた。
今回で7回目となる信越県境地域づくり交流会は、上越市創造行政研究所(行政)と当該実行委員会の主催による、新潟県と長野県の県境を囲む市町村の、主に観光分野の連携による、地域持ち回りのテーマシンポジウムだ。
今回は『ミュージアムと地域づくり』として、1部「まなぶ」、2部「つながる」、3部「はじまる?」+番外編の、3部+α構成。2日間のプログラムのうち、私は基調講演とトークセッションに参加した。


ー フォーラム開始 ー
開会に先立ち、信越県境地域づくり交流会についてとこれまでの振り返り、今回のテーマについて「ミュージアムは趣味やレジャーの場? 使い方がわかると、その大切さがわかる・・」、そんな主旨説明をたっぷり20分間行い、基調講演に入る。

感想をまず述べてしまうが、ミュージアムの成功とは、文化に携わるキーマンとそれを囲むカルト、それが発する魅力にぐいぐい引き寄せられるように市民が共振していく。そんな図式を見たような気がする。つまり人が主役ということだ。
ミュージアムは資料ありきではなく、自然や人が作った現象を収集し、守り、発見し、見せ続けるところに文化が生まれて行くのだと思う。
強く印象に残ったのは、足元という言葉。私は常々「全ては自分の中にある」と言い聞かせている。発見とは、外部の刺激によって自分に備わっているものに気付くことであり、まちも同じである。地域にあるものを探求しようとせず、新たな価値や魅力など生み出せるはずがない。足元を学ぶ場、資料と人が集う場、ミュージアムはやはり、まちに必要な場所なのだ。

開催地となった上越市には、博物館、美術館、水族館、科学館、そして図書館がある。そうした社会教育施設の果たす役割はどのようか。私たちはそこに何を求めていき、どう参加していったらよいのか。そこに必要なものは。そんなことを考える良い機会になった。 また今回は感動もあった。ひたむきに自分の思いに挑戦し続ける4人のパネラーの皆さん、そしてゲストのワグーラさんにも細かい配慮をし、それぞれの魅力を十二分に引き出していただいた笹本氏の尽力に感謝したい。


以下は、私的メモのため細部の間違いはお許しください。

【基調講演・ミュージアムと地域づくり】笹本正治 長野県立歴史館長、信越大学名誉教授 元信州大学
  • 博物館は、展示だけではなく、知識情報→地域づくり、交流の場所(学芸員や横のつながり)、研究の最前線(常に新しい何かを考える場)、過去、現在未来(地域づくりも同じ)、人づくりの場(どのように活動しているのか)である。
  • 博物館は資料の収集、保存+展示、研究の場。博物館は学ぶ場である。そのために、資料取集をする。理解してもらうために展示する。それによって考えてもらいたいと考えている。
  • 世界中から観光で呼べる博物館はどれだけあるか? 名刺としての博物館(自分たちのふるさとを語るためのもの、自己認識のために他の博物館を見る。)
  • 過去の人類の歩みを確認し、未来を考える場。地域を理解させたい。地域を見せたい(地元を自慢したい、させたい)
  • 学芸員の存在、「学芸員に誇り」反響 →FB投稿が新聞報道される
  • 地方の博物館は 空いている・・・
  • 展示が生命線(明治維新は負の遺産はなかったのか、歴史を変えていくのは有名人ばかりではない。「展示は終わりのメッセージが一番大事」)
  • 小学校5、6年に対して、バックヤード見学、本物の重さ肌触り(縄文土器、縄文人骨)
  • 古文書を読める人が減った。ティーンズ古文書講座、学校連携。「博物館職員が知っておきたい知的財産」若い人と交流をする。
  • 企業と連携して無料デー。企業がお客(子供)をいっぱい連れてきてくれる。ケーブルテレビと連携。歴史館ふるさと講座を提供
  • 長野県博物館協会。博物館にこない人へのアンケート、研修会、古文書で横に繋がろうとしている。心を一つにするためにスタッフがピンバッチをつけた(あるクマ、土器)
  • 信州大滝村 イワナのなれ鮨、安曇野市豊科郷土博物館(も、お金が無い)→安曇野市文書館
  • 須坂市旧小田切家住宅の復旧、世界の民族人形博物館→NHKが季節に撮りに来る→民放が撮りに来る。
  • こんなにいいことだ・・我慢。結婚するときにお金のことを考えない。本当に大事なことを忘れてしまっている。信州高遠美術館(桜)。妻籠宿本陣 南木曽町
  • 芸術は地域を元気にする(大地の芸術祭)。地域全体で学んでいく。「松本まるごと博物館」松本市文化芸術振興基本方針。安曇野文化振興基本方針。
  • 市町村合併で地域博物館が消えていく。旧の小さなまちは、公民館と同じで地域の核となると考えたはず。博物館でもきてもらえる人がいれば 本来なら入館料をとるべきでは無いのかも。公民館や図書かnと同じ役割ではないか。合併してできた市町村は博物館を作っていない、名刺を持っていない。
  • 社会教育のために、「わたしたちの信州学」。他の地域や異なる文化を・・・写真有り
  • 「日常生活からひもとく信州」本の紹介。
  • 国、県、市町村は目的が違う。観光博物館? わたしたちは何を目指すのか、「地域の未来のために」。お金がなければ知恵と努力で乗り切ろう。地域の博物館は住民のため。学芸員も見学者も市民。観光客のためだけではない。博物館は自己認識の場。わたしたちには仲間がいる。わたしたちは未来のために格闘する。大事な文化をどうやって守って行ったらいいか?博物館はそのための道具。



【トークセッション・ミュージアムを活かした地域づくり】


(ゲスト)キャロリン・ワグーラ国際日本文化研究センター
  • しゅう仏、日本文化研究、ピッツバーグの礼拝所での事件、市内のミュージアムが 読書会などサポート、コミュニティ、町の未来を変えていく。
  • コメント)地域の成長、館の成長を実感。

(モデレーター)笹本正治 コメントより
  • 長野図書館、安曇野は地域ごとに図書館をつくった。小布施は外部から館長。木曽町でも図書館を作った。図書館は地域づくりの核。
  • 各館思いが詰まっている。努力を見てあげる。
  • どんな場所にも歴史の痕跡がある。足元に学ぶ対象があっても見過ごしてしまう。ナウマンゾウが特殊ではない。日本人の多くは足元を知らない。そういう時に、足を止めて学びましょう。と博物館へ行く。
  • 淡水魚の先に、森がある。地域によって魚の食べ方が違う。食べ物の文化を支えてきたのは地域。食べ物から足元を見たことがあるのか。ヤマゴボウを使ったそば。ふのりを入れるそば。それを気づかせてくれるのも博物館、水族館。淡水魚をしっかり見ることで海の魚も見えてくる。
  • 信州の芸術家をおいて素晴らしさを実感させてくれる価値。博物館は足元だが、美術館はもっと天を見ることができる。
  • 図書館利用者。飯田市、年寄りに対する優しさ。
  • 研究は楽しいだけではない。本を読む時間がない。博物館が楽しめるように努力している。
  • 資料は劣化する。評価は変わる。
  • 外国は、図書館、博物館収蔵の仕方、レベルの差。日本文化をどうやって集積していくか。
  • 未来のために何をするか。こんな社会にしたのは誰か。政治家は、私達は。山村がだめになり、山が、水潤が、未来はどこにあるのが、足元集落をどうみるか、私達はどう見るか。一人ひとりではなく、社会の問題。山が荒廃して未来へ繋げるのか。世界的視野でも同じ。

近藤洋一 野尻湖ナウマンゾウ博物館館長
  • 理念:野尻湖化石、遺物、氷河時代の自然と旧石器人類。地域博物館・・飯綱、黒姫、妙高
  • 笹ヶ峰でもナウマンゾウは見つかっている。氷河時代
  • 地域と協働するまちづくり(ナウマンゾウモニュメント、遊歩道、カヌー体験)自然を活かす(癒しの森・・森林浴、食)
  • 野尻湖人・・人骨が発見されていない。夢を追い続ける
  • 発掘体験は珍しい
  • 一押しと苦労)発掘にきて欲しい。子どものうちから。
  • 地域づくりに提供できたもの)ナウマンゾウ、地域の宝として巻き込んだ。小さな事でも地域の歴史に体験して欲しい。
  • メッセージ)存在の理念が持続しないと意味がない。地域が参画すること、協働、それが地域づくりになる。持続につながる。


高田紫帆 水野美術館学芸員
  • 学芸員になるため長野に。安曇野田淵行男記念館から。
  • ホクト創業者、水野正幸が建物とコレクションを作った。日本画→日本庭園が魅力(一枚の絵として観れる 無料)。
  • 第2展示室、床の間で観ているように畳があり、ガラスケース無し。
  • 収蔵品のこだわり。橋本雅邦。天心の弟子3人→横山大観、下村観山、西郷孤月
  • 菱田春草(早死)収集に最も力を入れている。この流れをくむ作家(東京藝大)
  • 上村松園 美人画。中島千波(小布施出身)
  • 横山大観「無我」3作、国博と足立美術館、水野美術館
  • 学芸員の使命(フライヤー)年に2回、日本画にとらわれない展示をする。敷居が高い、先ずはきてもらおう(エヴァンゲリオン展)。コレクション展年間4〜5回テーマ展示を行う。鳥をテーマ、大観・春草展。
  • 浮世絵刷り実演、水墨画実演。県外美術館でコレクション展。
  • 大人の自由研究、絵画を別分野のかたに見てもらい、興味を深める。
  • 横の繋がりを大切にする。児玉果亭のボロボロの大作の修復に挑戦。
  • 一押しと苦労)特別企画展よりも、常設展、コレクションにも来て欲しい。
  • 地域づくりに提供できたもの)美術自体の力。鑑賞は個人の作業。別々のものを持ち買ってもらう。足りないところは、スタッフの人数が少ない。
  • メッセージ)美術館の持つ資料の特異性は、たった一人の人が作った一点物。生活の中で無くていいかもしれないものを繋いでいくことの意味。未来の人にバトンをつなぐ使命。本物を見て欲しい。


高橋由美子 十日町情報館 主査「市民と協働で取り組む被災資料整理」第一回目の大地の芸術祭立ち上げに市職員として関わる。
  • 広域図書館、十日町と津南町で6万人。開館平成11年で若い。十日町市史編纂にちなんだ資料が豊富。
  • 広域図書館(中核図書館)、交流の場・情報の受発信、著名な建築家の設計、中越大震災等により被災、図書館サービス業務委託・指定管理(5年指定管理の後直営に戻す)
  • 図書館戦争のロケ地、地のステップ→段丘上の書架、図書館の自由に関する宣言。大地の芸術際の時は、日に40〜50人が見学に来る。
  • 情報館車庫に、被災した老舗加賀屋資料(文書6万点)が運び込まれた。→被災資料の寄託・寄贈が増える。
  • 市民と行政が協働で整理作業。図書館法で定められている図書館は誰でも無料で好きに使える。レファレンスで相談、生涯に渡る学び。被災した資料を後世に伝えるため。「十日町古文書整理ボランティア」地域との一体感を取り戻すきっかけになった。市民が地域の資料整理に参加する意味が大きい。関わっている市民の目の輝き、心の充実度。被災の喪失感から脱却への取り組みになったのではないか。
  • 資料整理ボランティアの現状(写真)
  • 行政の意識改革と市民の参画
  • 一押しと苦労 )夜の図書館 コンサートや講演会をやっている。本棚を体感する。バックヤードツアーを月に2回やっている。古文書を開くこと発掘と同じ醍醐味。
  • 地域づくりに提供できたもの)ほんとの出会いを支えてきた。若い図書館だから老齢人口、障害者増えている。アクセシビリティを高めて行かないといけない。上臈を得ることを諦めないで欲しい。拡大機など。100冊読むのがいいのが、1冊の素晴らしい本が良いのがの問いかけ。古文書整理参加で、ここに住み続ける理由を提供してきた。
  • メッセージ)図書館は個人の理由で利用する。サイレントマジョリティーを無視してはいけない。投書箱にもある。パートナーとしてどうやっていくか。市民が図書館を動かしていく主役になっていくかもしれない、どうしたらフォローしていくかを考える。


櫻健太郎 うみがたり 館長
  • 横浜八景島指定管理者、3000トン 250種展示
  • 「うみがたり」=80年以上続く歴史を語り継ぐ。訪れる人々とともに新しい未来の物語をつくる水族館。
  • 愛称、ロゴの意味。ミッション。3ヶ月で50万人来館
  • アメリカでは愛称募集あまりしない(コメント)
  • 島根県立美術館 ミシュラン 夕日が見える(笹本)
  • 一押しと苦労)成長していく姿。生き物もスタッフも。
  • 地域づくりに提供できたもの)淡水魚コーナーは地味だが、絶滅しそうな種がある。自分たちの街を見つめなおしてもらえるのでは。
  • メッセージ)楽しいから学び。水族館は自然保護の施設だと思っているが、魅力を伝えることが大事であるから。

2018年9月24日月曜日

環境再生型農業とオーガニック3.0のセミナーレポート 〜3.これから始まるオーガニックレストラン認証制度の重要性

政務活動『持続可能な環境・農業政策に資する、環境再生型農業とオーガニック3.0の研究』

総合健康都市妙高妙高環境会議を設ける当市の施策のさらなる振興に寄与し、主力産業である農業の販路拡大と持続可能な農政に提言を行いたいため、セミナーに参加し、環境政策および農業政策における国内の最新の動向を研究した。

  • 名称:第3回 Organic Forum JAPAN~オーガニックライフスタイルEXPO
  • テーマ:オーガニック3.0を推進する~持続可能な開発目標SDGsの実現に向けて
  • 会期:2018年9月22日(土)、23日(日)時間10:00~17:00(入場料 1,000円(税込)/ 業界関係者・一般 ※ 招待状持参 / 事前登録無料)
  • 会場:東京国際フォーラム 展示全ホールE・ガラス棟会議室


3.これから始まるオーガニックレストラン認証制度の重要性 9月22日(土)15:00~16:30

レストランに行くと、偽物オーガニックが横行する。本物をまもる認証を作りたい。Organic Restaurant Leafearth(リーファース)
  • 株 ビオロジコ代表取締役長 中村雅彦、株 クレヨンハウス 取締役副社長 岩間建亜、農水省 食料産業局製造課 基準認証室 渡部英悦、水野葉子 株リーファース代表取締役

  • 株 ビオロジコ代表取締役長 中村雅彦 イタリア料理サルバトーレプロデュース中目黒他
    • イタリアで、ビオ。料理人の力で料理は美味しくなると信じていたが、イタリアと接していると食材が大事だとわかってきた。それよりもっと前に安全な食材をたべさせないといけないと思ってきた。それが、オーガニック。ヨーロッパは、健康に対してシビア。レストランは安全で本当に美味しいものを提供する。有機の耕作地を持っているベストテンの面積。イタリヤよりはるかに国土が大きいところが多い。日本は0。2%。イタリアは14%。学校給食をオーガニックに切り替える学校が増えている。
    • オーガニックの生産者をサポートしたい
    • 認証を掲げると、従業員が引き締まる。誰が作ったどういう食材で、どういうものかを気にするようになった。オーガニックの食材はおいしい。自然で嫌味がない。
    • ヨーロッパでは、偽装を警察が動いている。オーガニックはそのまま、ありのまま、昔のまま。オーガニックに携わる人はそれを意識して進めて行く必要がある。正しいこと危険なことをオープンにしていく。オーガニック、ビーガン、酸化防止剤不使用・・・お客様から言われる。
    • パスタの例。イタリアでは3歳以下には食べさせないようにと書いてある。日本にくると消えている。
    • モンサントの問題。・・自閉症、発達障害。レストランや学校給食に関わっているかたが、食のあんぜんに1人でも多くのかたに目を向けてもらう。
    • オーガニックと関わって仕事をすると、仕事が楽しくなる。生産者、関係者が苦労しているから。ヨーロッパでは草ぼうぼう。ぶどうは青々しているのに、地面は草がない。は不自然。オーガニックのぶどう畑は、てんとう虫、蜘蛛の巣、オーガニックぶどうのワインは酸化防止剤がいらない。
  • 株 クレヨンハウス 取締役副社長 岩間建亜
    • レストランがあるブランドならいいだろう。昔は、オーガニックが手に入りにくく、続かなかった。1991年ボラン広場、有機農家支援から下ろしてもらえるが、八百屋を作れば売ってくれるとなった。1992年に大阪店と東京店を作った。ヨーロッパは90%以上で認証取れる。調達に苦労した。3年前オーガニックレストランの認証をとった。認証とって変わったのは、緊張とスタッフの勉強になった。
    • 日本の食は、遺伝子組み換えでひどくなっている。オーガニックでターニングポイント。オーガニックの市場が広がってくれば、全体の食のレベルが上がる。認証に期待している。
  • 水野葉子 株リーファース代表取締役
    • なぜ有機JASを取ろうとしたか、外国人で、オーガニックで騙されると告訴されることになる。日本は景表法はあるが、オーガニックの定義が定まってない。
    • おにぎり、味噌汁、漬物 ならオーガニックができるかもしれない。
    • 嘘がついてはいけない。第三者の認証が必要。
    • 国レベルでオーガニックレストランの認証をするのは今回始めて。
  • 農水省 食料産業局製造課 基準認証室 渡部英悦
    • オーガニックレストランのJAS規格作れるようになった。
    • JAS法改正。物の認証→生産流通ぷろせす、性能評価、事業者の取組、こだわり、ものがたり、インプリテーションも検討。 事業者、地域からの提案を受けて規格化しよう。これまでもあったが、ハードルが高かった。じつは、四半世紀以上提案がなかったので。
    • 「有機料理を提供する飲食店等の管理方法JAS」制定までの流れ
    • 4月に提案、10月にパブコメ?ものすごく早くできた。熱意。