政務活動『持続可能な環境・農業政策に資する、環境再生型農業とオーガニック3.0の研究』
総合健康都市妙高、妙高環境会議を設ける当市の施策のさらなる振興に寄与し、主力産業である農業の販路拡大と持続可能な農政に提言を行いたいため、セミナーに参加し、環境政策および農業政策における国内の最新の動向を研究した。
- 名称:第3回 Organic Forum JAPAN~オーガニックライフスタイルEXPO
- テーマ:オーガニック3.0を推進する~持続可能な開発目標SDGsの実現に向けて
- 会期:2018年9月22日(土)、23日(日)時間10:00~17:00(入場料 1,000円(税込)/ 業界関係者・一般 ※ 招待状持参 / 事前登録無料)
- 会場:東京国際フォーラム 展示全ホールE・ガラス棟会議室
2.環境再生型農業・有機JASの先にあるもの Regenerative Organic Certifiedの取組 9月22日(土)12:30~14:30
- Dr. Bonner’s President Michael Bronner、パタゴニア日本支社支店長 辻井隆行、一社 オーガニックフォーラムジャパン会長 徳江倫明
- Dr. Bonner’s President Michael Bronner、パタゴニア日本支社支店長 辻井隆行、一社 オーガニックフォーラムジャパン会長 徳江倫明
- Dr. Bonner’s President Michael Bronner
- 農業を商業を巻き込んだ取組。炭素循環。化石燃料を回収するか。どうやってCo2を地中に戻すか。工業型農業は気候変動および土壌環境の悪化をもたらし、貧困や飢えを激化させる。 小規模農家は世界の人口を養い、地球を冷やす手助けとなる。
- 生態学的な部分を強化しないといけない。農家は生態系の管理者。牧草地の管理。
- プロジェクトドローダウン(project-drawdown 気候変動問題に関するあらゆる情報をデータベース化し販売するプロジェクト/amanda joy ravenhill at TED×Tokyo 2014 ↓)。農業と森林農業が気候変動を解決。女子教育を教育すると家族全体が教育を受けることになる。
(スピーチ抜粋)
ソーシャル・エンタープライズ(社会的企業)
自社の株主に価値を届けるだけではなく、ステークホルダー、顧客、サプライヤー、競合他社にまで価値を広げる。
ネイチャーリビング。ソーシャル・エンタープライズは、周りの環境と相利共生の環境を築き上げる。
ビジネスの世界においても、各企業が自社のためだけに活動する時代から、互いに繋がり相互依存し繋がり、そして生命やビジネスを生み出していく方向に変わってきている。
私たちは、自分たちの未来から盗んで現代においてそれを売り、GDPと呼んでいる。
私たちは、森林や自然資源などを使い、それを売って収入と呼んで、第六の絶滅の危機や世界的な気候変動その他の計り知れないこの完璧に設計された宇宙船地球号に与えている。それよりもっと賢い方法は、現代のうちに、全人類のために資源を育て、将来的により強いビジネスを育てていくこと。
生命が生命にとって行きやすい環境をつくるように、ビジネスもビジネスにとって生きやすい環境を作るべきではないか。全ての企業がソーシャル・エンタープライズになるべきではないか。
- 環境再生型農業を未来につなげるには。農家の支援。農家が全てを握っている。資金、トレーニング、技術補助、インフラ整備、方針の変更、消費者教育→市場要求の向上、再生という言葉に意味を持たせる基準の設定(認証) →投資が生まれる
- パタゴニア日本支社支店長 辻井隆行
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- パタゴニア、食に向かった。最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そしてビジネスを使って環境問題に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する。
- Tシャツ、コットン 全殺虫剤の1/4が使われる。全農薬の1/10。収穫しやすいよう、収穫前から準備して枯葉剤を散布。パタゴニア、オーガニックコットン100%
- Tシャツ一枚作るのに、2000リットルの水を使う。コットン、ヘンプ、ダウン、ウール、ポリエステル、ナイロン。衣類はどこで誰によって作られているか知っているか?
- バングラディッシュのダッカの工場の事故の写真。自分の稼いだ金を使うのは自分の勝手、ではない。安いほうがいい、のしわ寄せが洋服作りで起きている。私の購買は世界に影響を与えている。踏み絵は排除ではなく、移行の支援。
- ビジネスにとどまりながら環境問題の解決は矛盾しているが、「死んだ地球ではビジネスは成り立たない。」 David Brower(自然保護論者)
- ナサが地球の温度上昇を1分ぐらいのムービーにしている。どこの誰がリスクを背負って、何にお金を使うか。→もしかしたら、リスクが少なくなるかも https://www.youtube.com/watch?time_continue=30&v=gGOzHVUQCw0
- 気候変動3つの鍵
- 健全な土、海、森を取り戻す
- 自然エネルギーの普及
- 石炭火力発電からの撤退
- ダメなソーラーもある。メガソーラーは2パターンある。
- 気泡変動問題解決しようと思ったら、・・・有機の食べ物
- 古代麦の一種を復活させて「ロング・ルート・エール」の製造。環境再生型農業の象徴としてやっている。
- 一社 オーガニックフォーラムジャパン会長 徳江倫明
- 経済との両立は?
- 教育だろう。 ブラウナー/経済が悪だと思っていない。バランスがいびつ。エコロジーは知る、エコノミーは統治。後者ばかりやっているので、戻す。経済のあり方が変わるのが一番早い。製品の品質、食べ物なら美味しいが一番。バランスいいやりかたでやることが大事。
- ほたるの川のまもりびと(映画)、辻井さんが支援している。長崎の石木ダムを作る、を淡々と撮った映画。ダム建設に反対している企業、めずらしい。白馬村で、再生可能エネルギー、石炭火力問題を考えてもらおう。国が金をつけた後にみんなが話し合って建設を止めた日本初の活動になる。
- やれる企業とやれない企業
- 100%がキーワード。インパクトがある。これもあるしあれもあるしではない。表示。姿勢。量販店の店頭でオーガニックを知る。「有機農産物、認証取ってます」これは法律の説明、店の思いではない。これでは売れない。100%やることの大事さ、伝える方に勢いがある。オーガニックとはある意味そういうことだ。
- 辻井:姿勢として一貫性があることが大事
- 消費者ニーズは言い訳だ。店はそういうものか。一貫すれば、環境で飯が食えるのでは?
- 会社にとって難しいこと→お金やリソースを大きな変更をもたらすために投資している。競合相手は、そういうイメージをしている会社に投資している。 どうやって消費者につたえるか、難しい。競合はやってないのにやっていると言っている。消費者は会社の背後を深掘りできる。アメリカの若い世代は口出しだけでなく、有言実行の会社を求めている。消費者は見抜ける。
- Q)口先だけの企業は実際どこか? →辻井:キットカットはヨーロッパでは自動的にフェアトレードが付いている。日本では仕組みが少ない。フェアトレードにネスレが移行した理由はなぜか?・・・オーガニックコットン100%となっていたら、消費者は疑問を電話して聞く。答えてくれなかったら、やってないか、わかってないかどちらか。十人がやれば変わる。
- マークを探せ 動物虐待 David Brower
- 卵放し飼い、豚放牧、オーガニック認証をとったところがある。マクドナルドは日本ではケージ飼い、ヨーロッパへ行くと平飼い。マクドナルドは国によって対応を変えている。一貫していない。物言わぬ消費者のほうが悪いのでは。日本の畜産のレベルが低いと、小池知事に抗議文を出している。そういうことをやる。声を上げる。選択する。選挙と買い物。
- アニマルウェルフェア(Animal Welfare 感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法をめざす畜産のあり方。 欧州発の考え方で、日本では「動物福祉」や「家畜福祉」と訳されてきた。・・・動物がその生活している環境にうまく対応している態様をいう。)
- Q)マークはお金がかかる。マークを取れないお金がない人はどうしたらいいのか?やってることはいいことだが、売れない。 →銀行がお金を出す。
- 全員がフェアトレードをやっていればその必要がない。30%フェアトレード、残りは違うスパイス屋。ロゴにお金をかけるより、映画をとって見せてくれた。SNS、マークは移行期。ほかのやりかたができれば。声を聞いたらどうか。
- なりすましオーガニックは×。自分のストーリーを伝えられればいい。スポンサーがつけばいい。小さい生産者は顔が見える。農家を知る。
- 日本は、提携というやりかたがある。これは認証が要らない。
- 来年3月にアメリカでナチュラル・プロダクツ・エキスポがあり、検証結果を公表する。パタゴニア、ブラウナー、オーガニックマーケットを見るツアーを実施予定。
- 何をしたいのか、なんのためにを考えていくこと。
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